2018-08-15
僕は帰省という概念が好きになれない。
地域にもよるだろうけど、お盆になると親戚一同がこぞって実家という場所に帰省する。
正月を含めると、年に2回の全国的な大移動合戦だ。
もちろん、公共交通機関は大混雑。一挙に日本列島の大地を蹴り上げていく人々の足の音。各局メディアは全国各地の交通状況を毎年かかさずに放送する。
なんだ、どうしてかな。僕は帰省という概念があまり好きではない。
好きな時に実家に帰りたいし、大混雑中に帰るという選択肢をあえて選ばなくてもいいと思う。とは言え「こんな時しか仕事も休みも取れないし、こんなときしか実家に帰れないから」というマジョリティな声を理解できないわけではない。
「パパ、お盆は仕事休んで帰れる?」
「いやいや、俺は行かない。俺のことは気にせずに、楽しんでこんね。」
ということで、平成最後のお盆も、僕は実家には帰らなかった。
でも、寝坊助の妻と子供2人(姉妹)は実家に帰郷した。
僕の実家である五島。妻と子供は大満喫!
多くの日本人にとっての年間行事のビッグタイトルである”お盆”。それは、夏の思い出を作る大チャンスでもある。
僕の実家は五島列島福江島。なんせ海がキレイだ。沖縄よりも認知度が低いが、随所に絶景スポットが、目白押し。
僕を残して帰郷した家族は、海にプールに花火に、そして美味しい料理を堪能。その様子をリアルタイム写真で見せびらかされてはいたものの、”僕は帰郷という概念が好きではない”から決してブレたりはしない。
家族が実家から僕の家に帰宅する前日の夜。
ブルッと震える僕のiPhone。妻からのLINE。
家族の帰郷の締めくくりに最適な素晴らしい夕日の写真が、最後に妻から送られてきた。
「行けばよかった……」